リーディングは時間との勝負です。特にPart 7は54問とボリュームがあり、最後のパートなので集中力を維持するのが困難です。
そのため、Part 7とはどのようなパートなのかをしっかり理解しておくことで、本番に余裕を持って臨めるでしょう。Part 7は1つの文書から解くもの、2つor3つの文書から解くものがあります。さらに、NOT問題といって選択肢にないものを問題文から選ぶ問題もあります。それぞれ違う解答テクニックが必要ですので、見ていきましょう。
時間内にPart 7を解き切るための習慣も紹介していきます。文法と長文読解です。反復練習して長文を読み切る基礎体力を身に付けましょう!
Part 7のための戦略
見ていく順番
設問→問題文→選択肢の順番で見ていきます。まず設問を見て問題文から根拠を探し、見つかったら選択肢に移り答えを選びます。解き終えたら次の設問に移り同様に問題文から根拠を探し、選択肢から答えを選びます。
NOT問題
しかし、NOT問題は例外で、設問→選択肢→問題文の順番で見ていきます。NOT問題の場合、4つの選択肢のうち3つは問題文の内容と一致しているため、先に見ておくことで内容を先取り出来ます。そして、問題文に出てこなかった選択肢を選びます。
両文参照型問題
- 1つの文書(シングルパッセージ)を読んで解く問題【29問】
- 2つの文書(ダブルパッセージ)を読んで解く問題【10問】
- 3つの文書(ダブルパッセージ)を読んで解く問題【15問】
Part 7には複数文書を読んで解く問題が出題されます。
設問→問題文と見ていっても根拠が見つからない場合は、両文参照型問題の可能性を疑い、次の設問に移り問題文を読み進めましょう。2つ目の文書、3つ目の文書まで読み進めないと根拠が明らかにならないのが両文参照型問題です。
2つ目、3つ目の文書を読んだ後に1つ目の文書に戻る必要があると思います。1つ目の文書はもうすでに内容を理解しているので、スキャニングを行います。スキャニングとは、文章から特定の情報を探し出す技術のことです。
時間管理
リスニングは13:00から13:46頃までです。Part 5とPart 6でそれぞれ10分ずつ(合計20分)使い、14:05頃からPart 7に始められるようにしましょう。そして、シングルパッセージ29問を14:30までに終わらせ、残りの時間でダブルパッセージ、トリプルパッセージ25問を解きます。
- 13:46〜:Part 5 【30問】
- 13:55〜:Part 6【16問】
- 14:05〜:Part 7(シングルパッセージ)【29問】
- 14:30〜:Part 7(ダブルパッセージ、トリプルパッセージ)【25問】
時間節約のために、腕時計はなるべく見ない方がいいでしょう。Part 5の後、Part 6の後、シングルパッセージの後などに計画通り解けているかを確認しましょう。
Part 7のための習慣
Part 7攻略のための習慣は文法と長文読解です。教材は『英文法レベル別問題集』と『英語長文レベル別問題集』とを使います。それぞれレベル別に①〜⑥まであります。
TOEICスコアや英検何級かによる目安があるので参考にしてください。これらの教材をそれぞれ7回以上反復練習してください。薄い教材なので反復練習がしやすくなっています。
『英文法レベル別問題集』
TOEIC | 英検 | |
---|---|---|
レベル① | 250点〜350点 | 3級受験、3級合格 |
レベル② | 350点〜470点 | 3級合格、準2級受験 |
レベル③ | 470点〜600点 | 準2級受験、準2級級合格 |
レベル④ | 600点 | 準2級合格、2級合格 |
レベル⑤ | 600点〜730点 | 2級合格、準1級受験 |
レベル⑥ | 730点〜 | 準1級合格 |
『英語長文レベル別問題集』
TOEIC | 英検 | |
---|---|---|
レベル① | 200点〜300点 | 3級受験、3級合格 |
レベル② | 300点〜400点 | 3級合格、準2級受験 |
レベル③ | 400点〜550点 | 準2級受験、準2級級合格 |
レベル④ | 550点〜650点 | 準2級合格、2級合格 |
レベル⑤ | 650点〜800点 | 準1級受験 |
レベル⑥ | 800点〜 | 準1級合格 |
文法
『英文法レベル別問題集』を7回以上反復練習してください。長文を大量に読む基礎を文法をマスターすることによって得られます。
1回1回丁寧にやるよりも、繰り返して覚える意識でやれば、繰り返し易くなります。さらに、分かった問題と分かっていない問題を振り分けてることで効率化できます。オススメとして、分かったと思った問題にはシャーペン(鉛筆)で1回目のチェックを入れて、次やるときにやっぱり分かっている思った場合にはボールペンで上から2回目のチェックを入れます。ボールペンでチェックを入れた問題はもう解かなくても大丈夫です。
どのレベルでも内容の大枠は同じようなもので、文法全体の知識が学べます。まずは1冊を繰り返して長文読解のための基礎を固めてください。
長文読解
『英語長文レベル別問題集』を反復練習してください。本書は長文が約12問あり、それぞれが問題文、設問、解答・解説、構造分析/和訳という4つで構成されています。この中の構造分析/和訳を7回繰り返して読むことをオススメします。
構造分析/和訳は主語(S)、述語(V)、目的語(O)、補語(C)などで長文が区切られています。7回繰り返すことで、本番では構造分析を意識するのではなく、無意識レベルでできるようになるでしょう。そうすれば内容理解が高まります。
まとめ
リーディングは時間との勝負です。文法、長文読解を繰り返して、時間内に解き切る基礎体力を付けてください。Part 7は54問とボリュームがありますが、シングルパッセージ29問とダブルパッセージ、トリプルパッセージ25問を別物と考えれば気持ちが楽なのではないでしょうか。
NOT問題、両文参照問題は模擬試験を解きながら慣れていきましょう。スキャニングのコツなどは模擬試験を通して身に付けられるでしょう。