現在分詞、過去分詞は準動詞(動詞の形を変えて他の品詞の働きをさせたもの)の1つで、形容詞の働きをさせることができます。
使いこなすことができれば表現の幅を広げることができるでしょう!
“bore”「退屈させる」や”excite”「興奮させる」などの「させる」の意味を持つ動詞は、現在分詞にするのか、過去分詞にするのか注意しましょう。
動詞+目的語(O)+現在分詞/過去分詞、付帯状況のwithも覚えておきましょう。
分詞とは?
準動詞(動詞の形を変えて他の品詞の働きをさせたもの)の1つで、形容詞の働きをします。
現在分詞は能動的、過去分詞は受動的な意味を持たせたいときに使います。
準動詞
- 不定詞:名詞、形容詞、副詞的な働き
- 動名詞:名詞的な働き
- 分詞:形容詞的な働き
- 分詞構文:副詞的な働き
分詞の種類
- 現在分詞=能動的な意味
- 過去分詞=受動的な意味
1語で修飾
基本的に、修飾する語句が1つのときは前から修飾します。
現在分詞
I saw a sign about a losing cat yesterday.
私は昨日、迷い猫についての看板を見た。
過去分詞
The mother soothed the disappointed child.
その母親はがっかりしている子供をなだめた。
2語以上で修飾
基本的に、修飾する語句が2つ以上のときは後ろから修飾します。
現在分詞
Look at the white dog lying under the table.
テーブルの下で横になっている白い犬を見なさい。
過去分詞
The language spoken in Australia is English.
オーストラリアで話されている言語は英語だ。
lie(自動詞)とlay(他動詞)
この2つは紛らわしいので、整理しておくといいでしょう。
lieの過去形とlayの原形が同じです。
また、lying(lieの現在分詞形)が不規則変化なので注意しましょう。
lie(横たわる)
lie – lay – lain – lying
lay(横たえる)
lay – laid – laid – laying
「させる」の意味を持つ動詞
「させる」の意味を持つ動詞は、現在分詞にするのか、過去分詞にするのか注意が必要です。
“bore”には「退屈させる」という意味があります。
そのため、「私は退屈した」と言いたい場合には”I was bored.”=「私は退屈させられた」と過去分詞を使わなければなりません。
「させる」の意味を持つ動詞
- amuse:楽しませる
- bore:退屈させる
- disappoint:がっかりさせる
- excite:興奮させる
- exhaust:疲れさせる
- interest:興味を持たせる
- please:喜ばせる
- satisfy:満足させる
- surprise:驚かす
- tire:疲れさせる
現在分詞
It was very exciting news.
それはとてもわくわくする知らせだった。
過去分詞
I am very interested in English.
私は英語に大変興味があります。
知覚動詞+目的語(O)+分詞
3つの違いを整理しましょう!
- 知覚動詞+目的語(O)+原形不定詞
- 知覚動詞+目的語(O)+現在分詞
- 知覚動詞+目的語(O)+過去分詞
知覚動詞+目的語(O)+原形不定詞
知覚動詞といえば、知覚動詞+目的語(O)+原形不定詞の形があります。
I saw her enter the room.
私は彼女が部屋へ入るのを見た。
知覚動詞+目的語(O)+現在分詞
他にも、知覚動詞+目的語(O)+分詞の形も覚えておきましょう!
目的語(O)との関係が、能動的な意味を表すときには現在分詞、受動的な意味を表すときには過去分詞を使います。
I saw her entering the shop.
私は彼女がその店に入っていくところを見ました。
*進行中「~がしているのを」を表します。知覚動詞+原形不定詞との違いに注意しましょう。
知覚動詞+目的語(O)+過去分詞
I couldn’t hear my name called.
私は名前が呼ばれるのが聞こえなかった。
使役動詞+目的語(O)+過去分詞
2つの違いを整理しましょう!
- have+目的語(O)+原形不定詞(OにVさせる)
- have+目的語(O)+過去分詞(OにVされる)
have+目的語(O)+原形不定詞(OにVさせる)
使役動詞のhaveといえば、have+目的語(O)+原形不定詞(OにVさせる)の形があります。
目的語(O)との関係が、能動的な意味を表すときに使います。
I had him help.
私は彼に手伝わせた。
have+目的語(O)+過去分詞(OにVされる)
他にも、have+目的語(O)+過去分詞(OにVされる)の形も覚えておきましょう!
目的語(O)との関係が、受動的な意味を表すときに使います。
The poor old woman had her bag stolen again.
その気の毒な老女は、またバックを盗まれた。
使役動詞(~させる)の比較
- let(本人の希望に応じて)
- have(弱い強制)
- make(強制的に)
付帯状況のwith
With+目的語(O)+分詞(Oを・・・にして)
My uncle stood with his arms folded.
わたしのおじは腕を組んで立っていた。
まとめ
現在分詞形や過去分詞形を使って形容詞の働きをさせるのが分詞でした。
他の準動詞(不定詞、動名詞、分詞構文)と合わせて復習するといいと思います。
「させる」の動詞が過去分詞で使われていたら、「させられた」と訳してみて、だから過去分詞が使われているのか!と確認してみるといいでしょう。
動詞+目的語(O)+分詞、with+目的語(O)+分詞の形にも慣れましょう!