英語を喋れるようになりたいけど、何から始めればいいかわからないし、英会話教室に行く時間とお金もない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに、『海外ドラマはたった350個の単語でできている』をおすすめします。
『海外ドラマはたった350の単語でできている』とは
著者のCozyさんは、2年間仕事でアメリカに滞在していたそうです。
その際に、簡単な会話すら聞き取れず、言いたいことが何も言えなかった体験から海外ドラマを分析し、その結果と英会話の学習法をまとめた一冊になっています。
Chapter 1: 本当に必要な英単語は350個!?
Chapter 1では、英会話に必要な単語は350個である理由が書かれています。
- 「SATC」の1~6シーズン(合計2700分、45時間)に出てくる英単語数1万2088個
- 1度きりしか出でこない英単語数5188個
- 2回だけしか出でこない英単語数1974個
- 全単語の約60%はたったの1~2回しか出現しない
- 同じ単語を重複して数えた全セリフの語数は29万4586語
- 1度きりの単語に出会う確率はたった2%以下(5188÷294586×100)
そんな中。。。
- 100回以上登場:335個(全セリフの語数の約80%)
- 1000回以上:49個(50%)
- 100~999回:286個(27%)
- すなわち、全セリフの語数の80%は100回以上登場する約350個で構成されているので、この350個の英単語を覚えればいいんですね。
- この350個は本書にランキング形式で載っています。
Chapter 2:正しい英会話学習法 目指すべきゴールとは
このChapterでは、「英語との距離感」を知る必要があると述べられています。「英語との距離感」とは、あなたのスピーキング力、リスニング力のLEVELのことです。
100%英会話を身につける2つの塔
スピーキングの塔
LEVEL 1:メイキング
LEVEL 2:メイキング
LEVEL 3:メイキング
LEVEL 4:メイキング
リスニングの塔
LEVEL 1:リーディング(読解)
LEVEL 2:リーディング(速読)
LEVEL 3:リスニング(発音)
LEVEL 4:リスニング(精聴)
Chapter 3:短期間でスピーキング力をレベルアップ!
このChapterには、スピーキング力のLEVELを知るための判定試験、目標、学習法がそれぞれ示されています。巻末にはそれぞれのLEVELに合わせた練習問題があるので、本書でトレーニングしてはいかがでしょうか?
LEVEL 1:メイキング
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:やさしい単語で短いセリフを瞬時に作ることができる
- 学習法:1秒英作文
- テーマ:瞬発力
- 350個のやさしい英単語を使って英作する
- 一般的な英作文と違って、2秒以内(1秒英作文と名付けられていますが)に答える
- 一般的な英作文と違って、優先順位はスピード(クオリティではない)
LEVEL 2:メイキング
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:質問にやさしい単語を使って瞬時に答えられる
- 学習法:1秒Q&A
- テーマ:リアリティ
- 1秒英作文との違いは、自分の日常に特化
- 1秒英作文との違いは、自分が主体(主語がI)である。
LEVEL 3:メイキング
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:心の動きを複文で言うことができる
- 学習法:自分フィルター英作文
- テーマ:心の動き
・自分フィルターは3つ
– 感情フィルター
I’m glad he is gonna come tomorrow.
– 認識フィルター
I know he goes to cooking school.
– 意見フィルター
I think he wants to say something.
- このように、心の動き(I’m glad, I know, I think)を使って、複文で表現する学習法が自分フィルター英作文です。
LEVEL 4:メイキング
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:思いやりのフレーズを言うことができる
- 学習法:思いやりのフレーズを覚える
- Here you go!(どうぞ)
- Cheer up!(元気出して!)
- Watch out!(危ない!) etc…
Chapter 4:100%リスニングを身につける方法
- リスニング力=語彙・文法力×瞬間理解力×音を聞き取る力
- 語彙・文法力;単語やフレーズ、文法を知っているかどうか
- 瞬間理解力:英語のセリフが話される速度で、パッと瞬時に理解できるか
- 音を聞き取る力:ネイティブのスピードの英語を聞き取れる力
- 適した教材はやさしい英語のDVDで日常的な会話が含まれているもの
- もちろん動画配信サービスでもいいでしょう
LEVEL 1:リーディング(読解)
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:一時停止しながら、英語字幕を読解できる
- 学習法:英語字幕を読解
- 英語字幕を読んでも意味がわからない場合は、語彙・文法力を上げる必要があります。
その方法。。。
①350個の会話基本単語を覚える(Chapter 1に載っています。)
②文法をおさらいする(中学レベル)
LEVEL 2:リーディング(速読)
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:ナチュラルスピードで英語字幕を速読できる
- 学習法:英語字幕を多読
- ナチュラルスピードに追いつける瞬発力をつけるために、英語字幕をひたすら多読する
- やさしい英語を大量にインプット
LEVEL 3:リスニング(発音)
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:英語字幕を見ながらセリフの音が聞き取れる
- 学習法:フォニックス、シャドウイング
- 日本語にない音をフォニックスで学ぶ
- シャドウイングによって、能動的なスイッチが入り、速いスピードに慣れ、発音もよくなる
- フォニックス、シャドウイングによって「音と文字の壁」を壊す
LEVEL 4:リスニング(精聴)
- 判定試験:本書でお試しください
- 目標:字幕なしでDVDを楽しむことができる
- 学習法:ディクテーション
- ディクテーションによって、自分が聞き取れない理由に気付く
- ディクテーションによって、聞き取れない部分の予測力、想像力が高められる
まとめ
いかがだったでしょうか?
本書は自分のスピーキング力、リスニング力のLEVELを知り、それに応じた学習法を知ることができます。
英会話力は学校の授業や受験勉強ではなかなか身につくものではないですが、本書は適切な英会話の学習法を示していると思います。
Cozyさんは「アホみたいに楽しく100%英会話を身につける方法」というブログもやっていて大人気だそうです。こちらも参考になるのではないでしょうか。
https://ameblo.jp/sinefungin/m(「アホみたいに楽しく100%英会話を身につける方法」リンク)