ひらがなくまです。
この記事では関係代名詞の「which」と「that」の使い分けについてまとめました。
前半は「1. 関係代名詞のおさらい」なので、完璧に理解している方は「2.「which」と「that」の使い分け」からご覧ください。
関係代名詞のおさらい
主格
先行詞 | 主格 | |
人 | who | V |
物 | which | V |
人・物 | that | V |
先行詞が人の場合には、「who」もしくは「that」が使われます。
Steve has a brother who(that) is five years younger than he is.
スティーブには5つ年下の弟がいる。
先行詞が物の場合には、「which」もしくは「that」が使われます。
Look at the small house which(that)stands on the hill. *
あの丘にある小さな家を見なさい。
* この使い分けについて後述
所有格
先行詞 | 所有格 | |
人・物 | whose | 所有物 |
先行詞が人でも物でも、所有格は「whose」になります。
I have a friend whose father is a doctor.
私は父親が医者の友人がいる。
The building whose roof is white is the post office.
白い屋根のその建物は郵便局だ。
目的格
先行詞 | 目的格 | |
人 | whom | SV |
物 | which | SV |
人・物 | that | SV |
先行詞が人の場合には、「whom」もしくは「that」が使われます。
Do you have a person whom(that) you respect very much?
あなたはとても尊敬している人がいますか?
先行詞が物の場合には、「which」もしくは「that」が使われます。
This is the house which(that) he built. *
これは彼が建てた家だ。
* この使い分けについて後述
目的語(名詞)が抜けた不完全が文が続く
目的格の後ろには、目的語(名詞)が抜けた不完全な文が続きます。
You respect ??? very much.
あなたは???をとても尊敬している。
He built ???.
彼は???を建てた。
目的格の省略
また、目的格は省略できるのが特徴です。むしろ省略される場合がほとんどだそうです。
Do you have a person whom(that) you respect very much?
This is the house which(that) he built.
「which」と「that」の使い分け
先行詞が物の場合には、主格と目的格に「which」もしくは「that」が使われることをおさらいしました。
<主格>
Look at the small house which(that)stands on the hill.
あの丘にある小さな家を見なさい。
<目的格>
This is the house which(that) he built.
これは彼が建てた家だ。
この2つの文の場合は、「which」と「that」のどちらでも使えます。
しかし、「which」ではなく「that」を使う方が適切なときもあります。
「which」ではなく「that」を使う方が適切なとき
先行詞に強い修飾語句が付いている場合には、普通「that」を使われます。
<主格>
Is he the only person that knows the way to the lake?
その湖へ行く道は彼しか知らないのですか?
<目的格>
These are all the books that I have.
これらは私の持っているすべての本だ。
I read all the books that I borrowed from the library.
私はその図書館で借りたすべての本を読んだ。
He spent all the money that he had.
彼は持っていたお金をみんな使ってしまった。
This is the best milk that I have ever had.
こんなにおいしい牛乳を飲んだのは初めてです。
This is the first letter that I got from Canada.
これは私がカナダから受け取った初めての手紙です。
→ これらは目的格の「that」なので、前述の通り、省略することが可能です。
強い修飾語句の例
- all
- every
- only
- the best(最上級)
- the first(最上級)
まとめ
先行詞に強い修飾語がつくとき、「which」ではなく「that」が使われることが分かりましたか?
この記事では「関係代名詞のおさらい」として、基礎的なことについてもまとめているので、復習として読んでいただけたら幸いです。
特に目的格がややこしいと思うので、目的格を中心に復習するといいでしょう。